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オブジェクトに丸みを与えるベベル(Bevel)はモデリングで良く使うツールの一つだと思いますが、このベベルツールは平面のエッジやポイントにも適用することが出来るという事はご存知でしたか?
「オブジェクトのエッジに丸みを追加する、ベベルを追加してみよう!」の記事では立方体オブジェクトのエッジをループ選択を行い、ベベルツールまたはベベルデフォーマを使って立方体に丸みを追加するチュートリアルを紹介しました。
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このベベルツールはオブジェクトに丸みを追加するだけではなく、ポイントやエッジに適用させることでエッジを増やしたり、一つのポイントを円形に変化させることが出来ます。
エッジにベベルを適用させる
こちらの記事でもエッジにベベルを適用させていますが、今回は少し違う方法でエッジにベベルを適用させていきます。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-1.jpg)
ビューポートには円柱が追加されており、円柱の上部に押し出しを追加したいのですが、エッジの数に合わせて適用させたいと考えています。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-2.jpg)
リング選択で上部のエッジを選択した上で、左側のパレットにあるベベルツールを選択します。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-3.jpg)
ベベルツールが選択された状態でマウスを左右にドラッグすると選択されたエッジをベースに新しいポリゴンが作成されるようになります。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-4.jpg)
その後でポリゴンモードに切り替え、新しく作成されたポリゴンを選択して、押し出しを適用させるとこのような感じになりました。
ポイントにベベルを適用させる
同じようにポイントにもベベルを適用させることが出来ます。ポイントの位置をベースに新しくポリゴンを作成したい時などに便利です。
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ポイントモードにして、ベベルを適用させたいポイントを選択し、ベベルツールをクリックして左右にドラッグします。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-6.jpg)
すると選択されたポイントの位置をベースに新しくポリゴンが作成されるようになります。
ベベルの調整
ベベルを適用させる際に「分割数」の項目を操作するとポイントまたはエッジの分割数を変更することが出来ます。下の画像では左側のエッジと右側がポイントに「分割数:2」のベベルを追加したものです。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-7.jpg)
エッジのベベルは基本的に分割数の変更で十分ですが、ポイントの場合はその下にある「デプス」の数値を変更することで、ベベルを作成する際に形をひし形にするか、円形にするかの調整を行えます。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-8.jpg)
試しに「デプス:100%」、「分割数:2」にしてベベルを適用すると上のような感じになりました。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-9.jpg)
続いて分割数はそのままで、デプスを「0%」にしてみると四角形に変化します。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-10.jpg)
そして最後はデプスを「-100%」にしてみると、円形に変化しました。このように一つのポイントから様々なシェイプに変更できるので、ブーリアンを使わずにオブジェクトをくり抜きたい時などに便利です。
ベベル作成時の注意点
ポイントとエッジにベベルを適用する際は簡単にエッジやポリゴンを増やすことが出来るので便利ですが、ベベル適用時に三角形のポリゴンが作成されたり、ループカットが行えない場合があるので注意が必要です。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-11.jpg)
先ほど作成した円柱を見てみると、押し出しを反映したオブジェクトの下と上部に三角形のポリゴンが作成されています。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-12.jpg)
この三角形のポリゴンはテクスチャを追加する時に表面が少し折れているように見えたり、サブディビジョンサーフェス(SDS)を追加する際に上手く反映されない場合があります。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-13.jpg)
ベベルを適用させたオブジェクトにループカットを行おうとすると、元のオブジェクトのポイントとエッジが、ベベルによって作成されたものに比べると少ないので、上手くループしません。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-15.jpg)
その場合は上のように作成されたポイントとエッジに合わせて、ラインカットを使って新しくエッジを追加すると良いでしょう。上の修正したオブジェクトにSDSを追加すると、いい感じになりました。
![](https://becgartist.com/wp-content/uploads/2021/12/c4d-bevel-on-points-and-edge-16.jpg)
ベベルツールはオブジェクトに丸みを与えるだけではなく、今回紹介したテクニックでも利用できます。ただ良し悪しあるので、作成するメッシュに合わせてカットツールまたはベベルツールを使い分けると良いでしょう!
(MIKIo)