macOS版のCinema 4D R25、バージョン25.115において、オブジェクトの回転に使用する回転ツールを使用した時にビューポートがフリーズしたりソフトウェアがクラッシュするバグが発生しています。
Windows版の環境では不明ですが、筆者の環境であるmacOS Monterey(12.1)で2021年12月にリリースされたCinema 4D R25.115でオブジェクトの回転を行うと、ビューポートがフリーズしてオブジェクトやパレットの操作が出来なくなるだけではなく、「アプリケーションが応答しません」と現れCinema 4Dがクラッシュすることがあります。
どのような状況かは下の動画から確認できます。オブジェクトを追加して回転ツールを使い、しばらくするとビューポートがフリーズするのがわかります。
幸い上部メニューは操作できる状態なので、保存を行うことが出来ますが、Cinema 4Dを終了しようとするとクラッシュする場合があるので、「Commad + Option + Escape」の「アプリケーションの強制終了」からCinema 4Dを終了させる必要があります。
2021年12月23日現在、このバグへの対処法は用意されていないため、まだR25.115にアップデートしていない方はアップデートを行わないことをオススメします。
筆者の場合はCinema 4Dのアンインストールやパソコンの再起動を行っても変化はありませんでした。前バージョンであるR25.113であればこの問題は発生しません。
すでにアップデートを行ってしまった場合
Cinema 4DをすでにR25.115にアップデートを行ってしまった場合はログインを行った上でMaxonのサポートページへと移動し、「Contact Support Team」の中にある「open a Support Ticket」をクリックしましょう。
メールフォームの入力画面に移るので、「How can we help you?」の項目では「I need technical support for product installation or usage(インストールやソフトウェアの使用について技術的なサポートが必要)」を選択します。
入力画面では件名や問題などをわかりやすく記入します。インターフェイスが英語になっていますが、日本語で入力しても問題ないと思います。筆者の場合は英語で入力しました。
さらにその下にはCinema 4Dのバージョンや使用しているOSの種類、バージョンなどが聞かれるので、必要な情報を入力し、一番下にある「Submit」のボタンを押せばフォームが送信されます。
前のバージョンのインストーラーを入手する
筆者の場合は英語で問い合わせたためか、ほんの数分のうちにサポートチームからの返信が来ました。
このバグについてはすでに報告があるようで、前バージョンのインストールを勧められます。メッセージ内にあるリンクをクリックしてインストーラーを入手すると良いでしょう。入手したら画面に沿ってインストールを行えば問題ありません。
Redshiftがある場合は上手くインストール出来ない場合があるので、その際はMaxon Appを一度再インストールすると良いでしょう。
回転ツールは良く使うツールのひとつなので、毎回フリーズするとなるととても厄介ですが、今後のアップデートでこのバグも修正されると思うので、ひとまずアップデートは行わずR25.113を使用すると良いでしょう。
(MIKIO)