Cinema 4D

[Cinema 4D] パレットやレイアウトをカスタマイズして使いやすい画面にしてみよう!

Cinema 4Dを含む多くの3DCGソフトウェアはモデリングからアニメーションまで行うことが出来るため、数多くのツールや機能が搭載されています。

Cinema 4Dにおいても画面のいたる所にツールやコマンドのアイコンが配置されており、アイコンの集合体になっているエリアはパレット(Palette)と呼びます。このパレットはデフォルトではビューポートを囲む形で配置されています。

使用するCinema 4Dのバージョンによってインターフェイスが異なりますが、R25の場合だと上部にモードの切替や軸の変更、レンダリング設定が用意されており、左側には移動や選択などのツール、右側にはオブジェクトの追加、下にはアニメーションに必要なツールが用意されています

そのままのインターフェイスでももちろん作業はできますが、良く使うツールやコマンドを常に表示させることができれば作業スピードも上がるので、パレットのカスタマイズを行うことをおすすめします

今回の記事ではそんなCinema 4Dにおけるパレットのカスタマイズ方法を見ていきましょう。

パレットにコマンドを追加、削除する

Cinema 4Dのパレットをカスタマイズするにはアイコンが一覧表示されてあるエリアを右クリックし、「パレットをカスタマイズ」をクリックしてコマンドマネージャを開きます。

別の方法で上部メニューの「ウィンドウ」、「カスタマイズ」の中にある「コマンドマネージャ」または「パレットをカスタマイズ」をクリックします。

コマンドマネージャを選択した場合は「パレットを編集」にチェックを入れてください。

パレットに追加したいコマンドを検索または一覧から表示させ、追加したいパレットにドラッグ・アンド・ドロップすればパレットに反映されます。

パレットからアイコンを削除する場合は削除したいアイコンをダブルクリックします。パレットをカスタマイズする場合はコマンドマネージャの「パレットを編集」にチェックが入っている必要があります。

また、アイコンのサイズやアイコンの列を調整することも出来ます。パレットを右クリックして「アイコン」や「行/列」をクリックしてお好みのサイズなどを調整してみてください。

下の例ではサイズを「オリジナルサイズ」、「行/列」を「3」にしたものです。

アイコンの間にスペース(空間)を追加する

アイコンの間にスペースを追加する場合はコマンドマネージャの「アイコンセパレータ」、「グループセパレータ」または「伸縮自在のスペース」のいずれかをパレットの中にドラッグアンドロップします。

この「アイコンセパレータ」は小さめのスペース、「グループセパレータ」は少し大きめのスペース、「伸縮自在のスペース」は大きめのスペースとなっています。

アイコンと同じようにダブルクリックしてスペースを削除することが出来ますが、アイコンセパレータは上手く削除できない場合があるので、グループセパレータまたは伸縮自在のスペースを使うことをオススメします

伸縮自在のスペースのサイズを調整するにはスペースの左右のいずれかをマウスオーバーするとカーソルが左右の矢印カーソルに変わるので、左右にドラッグしてサイズ調整を行えます。

アイコンセパレータとグループセパレータの部分にマウスオーバーすると同じように左右の矢印カーソルに変わります。左右にドラッグすることでアイコンの位置を調整できます。

新しくパレットを作成する

既存のパレットをカスタマイズする他、Cinema 4Dでは自分のパレットを新しく作ることも出来ます。レンダラーやモデリングで良く使うコマンドなどをまとめたい時などに活用してみると良いでしょう。

新しくパレットを作成するにはコマンドマネージャの「新規パレット」をクリックします。

項目のないパレット」が作成されるので、コマンドマネージャから追加したいコマンドを作成されたパレットの「項目のないパレット」の部分にドラッグ・アンド・ドロップします。必要に応じてスペースを追加してみてください。

下の例ではRedshiftレンダラーで筆者が良く使うコマンドを新しいパレットに追加してみた例です。

作成したパレットはアイコンがある部分を右クリックし、「名前を変更」からパレットに名前を追加できます。

パレットの保存と読み込み

新しく作成したパレットを他のプロジェクトで使えるようにするにはパレットを保存することをオススメします。パレットを保存する場合はパレットのアイコンがある部分を右クリックし、「パレットを保存」をクリックします。

保存先を求められるので、Cinema 4Dの一般環境フォルダ内にある「library」の「layout」内に保存してください。今回はRedshift用のパレットを作成したので「redshift」という名前にして保存しました。

別のプロジェクトで保存したパレットを読み込むには上部メニューの「カスタマイズ」、「レイアウト」から保存したレイアウトを選択するか、「パレットを読み込む」から追加できます。

パレットをレイアウトの好きなエリアに配置する

既存または新しく作成されたパレットはCinema 4Dの好きなエリアに配置してレイアウトを変更できます。

パレットを動かすには各パレットの一番左にある縦の点線エリアをCinema 4D内でドラッグすると配置可能なエリアに白線が現れます。後は配置したいエリアにドロップすると良いでしょう。

逆に不要なパレットをレイアウトから取り除くにはパレットを右クリックして「ドッキング解除」をクリックします。

パレットが独立したウィンドウになるので、閉じるボタンをクリックすると良いでしょう。

レイアウトを保存する

パレットをカスタマイズして配置する位置などを調整した後のレイアウトを保存したり、Cinema 4D起動時の初期レイアウトとして設定すると便利です。

上の例ではビューポート右側にRedshiftのパレットを配置し、タイムラインを取り除いたレイアウトになっています。

カスタマイズしたレイアウトを保存するには、上部メニューの「ウィンドウ」、「カスタマイズ」から「レイアウトを別名で保存」をクリックします。

パレットを保存した時と同じようにファイル名を入力し、Cinema 4Dの一般環境フォルダ内にある「library」の「layout」内に保存します。

保存すると上部メニュー「ウィンドウ」、「カスタマイズ」、「レイアウト」の中に追加されるようになります。

レイアウトを初回起動時に反映させる場合は「カスタマイズ」の中にある「初期レイアウトとして保存」をクリックすると良いでしょう。

レイアウトを削除する場合はCinema 4Dの一般設定を開き、「一般環境フォルダを開く」をクリックし、「library」の「layout」の中にある「.l4d」と「.prf」のファイルを削除し、Cinema 4Dを再起動してください。

パレットやレイアウトのカスタマイズはCinema 4Dの作業スピードを上げることが出来るはずなので、使いやすいようにカスタマイズしてみてくださいね!

(MIKIO)

mikio

コマーシャルを中心に企画から撮影、編集などの映像制作に10年携わる。最近3DCG制作にも興味を持ち始め、学んだことを備忘録として残したり、独学で3DCGを学びたい初心者にもわかるようにbe CG Artist!では3DCG制作で役に立つチュートリアルを紹介していきます。

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