Corona Rendererレンダリング

Corona Rendererを使ってレンダリングする2つの方法を見てみよう

Chaos Czechが販売しているCorona Renderer(コロナレンダラー)はバイアス・アンバイアスの両方を備えたCPUベースのレンダラーです。

フォトリアルなレンダリングが行えるということで有名で、主に建築デザインのレンダリングで多く使われており、Cinema 4Dのツールと同じような操作が行えるので非常に使いやすいのが特徴的です。

Corona Rendererはリアルタイムでレンダリングを確認できたり、レンダリング後にライトの調整などが行えるLightMix(ライトミックス)が使えるなど様々な機能が搭載されています。

以前、be CG Artist!ではそんなCorona Rendererの体験版正規版のインストール方法を紹介してきましたが、今回の記事ではCorona Rendererにおける3つのレンダリング方法を詳しく紹介したいと思います

レンダリング設定で事前に変更する

モデリングまたはマテリアルを追加する前にレンダリング設定からレンダラーの変更を行う必要があります。

Cinema 4Dの場合は上部ツールメニューから歯車のアイコンをクリックし、「レンダラー」の項目から「Corona」を選択しましょう。

フィジカルレンダラーなどCinema 4D標準のレンダラーを使用する場合はグローバルイルミネーションやアンビエントオクルージョンを「特殊効果」の項目から追加しなくてはいけませんが、Corona Rendererの場合は「Corona」の項目に全て集約されているので別途追加する必要はありません

おすすめ設定

Genreral Settings(一般設定)

Progress rendering limits」ではレンダリングの制限をかけられます。詳細についてはまた別の機会に紹介しますが、「Noise level limit」の数値を「3」にしましょう。

「Global Illumination」では「Full(multiple bounce)」、「GI Solving」を「Path tracing」にします。そして「Denoising」の項目では「Corona high quality」を選択しておきましょう。

C4Dの画像ビューアを使用する

レンダリングを一番簡単に行う方法はCinema 4Dの画像ビューアを使用する方法です。

レンダリングするフレーム(カメラアングル)を確定した後で上部メニューの「レンダリングして画像ビューアに」をクリックしてレンダリングを行えます。「保存」のアイコンをクリックしてJPEGなどの画像に書き出せます。

画像ビューアの操作方法は基本的に「Cinema 4Dでレンダリングを行ってみよう!シーンの書き出しや基本設定とは?」で紹介した方法と同じなので、使い方をよく知りたい方はそちらの記事も合わせて読んでおくと良いでしょう。

Corona VFB

上部メニューの「Corona」の項目から「Corona VFB」をクリックするとCorona Rendererの画像ビューアが表示されるようになります。

Cinema 4Dの画像ビューアに比べるとシンプルな作りになっていますが、「Stats」の項目からパスの回数の他にノイズレベルなどの確認が行なえます。マルチパスで追加されたLightMixがある場合はこのCorona VFBを使ってレンダリング後にカスタマイズを行うことも可能です。

Corona VFBを起動すると自動でレンダリングが開始されますが、レンダリングを中止または再開する場合は右上にある「Render」、「Stop」のボタンをクリックします。

レンダリングを書き出す

レンダリングしたフレームをJPEGまたはPNGとして書き出す場合はCorona VFBの左上にある「Save」をクリックします。

ファイル名と保存先を指定し、「Format」から書き出したいファイル形式を指定します。デフォルトでは「OpenEXR」となっているので、「JPEG」などを指定すると良いでしょう。

品質の設定画面が現れるので、「100%」などの数値を入力して「OK」をクリックすれば保存されます。

Interactive Rendering

Corona RendererではRedshiftやOctaneと同じようにリアルタイムでレンダリングを確認できる「Interactive Rendering」が搭載されています。

上部メニュー「Corona」から「Interactive Rendering」を選択するとCorona VFBと似たウィンドウでレンダリング中のフレームが表示されれます。Corona VFBではビューポートを動かしても変化しませんが、Interactive Renderingでは即座に反映されるので、レンダリングを確認したい時に便利です

なお、Interactive RenderingからJPEGまたはPNGとして書き出す場合はCorona VFBと同じ方法で行うと良いでしょう。

画像ビューアをCorona VFBにする

上部ツールバーの画像ビューアのレンダリングウィンドウをCinema 4DではなくCorona VFBにしたい場合は、「一般設定」のウィンドウ内にある「Corona」を開き、「VFB Settings」項目内の「Dafault frame buffer」を「Corona VFB」にしましょう。

Corona Rendererのレンダリング設定を変更することでより高品質なレンダリングを行えたり、マテリアルをまとめて上書きするなどを行えます。

Corona Rendererを使ってレンダリングする場合はCorona Rendererに適したマテリアルを適用するのがベストです。マテリアルの追加や適用方法はまた別の機会にて詳しく紹介していきたいと思います!

(MIKIO)

mikio

コマーシャルを中心に企画から撮影、編集などの映像制作に10年携わる。最近3DCG制作にも興味を持ち始め、学んだことを備忘録として残したり、独学で3DCGを学びたい初心者にもわかるようにbe CG Artist!では3DCG制作で役に立つチュートリアルを紹介していきます。

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