Cinema 4DRedshiftテクスチャリング

[Redshift] 複数のマテリアルを組み合わせて剥がれた塗装を表現してみよう!その2: マテリアルB/C

Redshiftのシェーダーグラフを使って剥がれた塗装の金属を表現していくチュートリアル記事のパート2です。前回は黄色い塗装が施されたマテリアルを作成しましたが、今回は露出した金属と境目のマテリアルを作成していきます。

複数のマテリアルを組み合わせて剥がれた塗装を表現してみよう!その1:マテリアルA」で作成したRedshiftマテリアルを開き、Redshift Shader Graphの画面にします。

Redshift RenderViewの画面を横に配置して作業すると、マテリアルの確認も同時に行えるので、Shader Graphの横に配置しておくと良いかもしれません。

マテリアルB: 露出した金属の作成

新しいマテリアルを作成していくのですが、今回はマテリアルマネージャから新規追加を行うのではなく、シェーダーグラフ内から追加していきます

検索窓から「Material」と入力し、「Material(RS Material)」ノードをシェーダーグラフへと追加します。

ノードがわかりやすくなるように、RS Materialを右クリック「名前を変更」から「Metal(B)」の様に名称変更すると良いでしょう。

「Metal(B)」ノードを「Output:Surface」へと一度接続し、「Preset」の項目を「Copper」にします。

少し錆びた感じを出したいので、「Reflection」の項目では「Weight: 0.8」、「Roughness: 0.4」にし、「Reflectivity」の項目では暗めの茶色(HSV: 30°/45%/32%)に調整します。

マテリアルC: 境界部分の作成

表面のマテリアルA、露出した金属のマテリアルBの間に生まれる、塗装の剥がれた感じの境界部分を作っていきます。

マテリアルAである「Paint Surface(A)」のノードを「Control(Command)」キーを押しながらドラッグし、ノードを複製します。

複製されたノードは「Paint 2(C)」の様に名称変更し、「Color」の項目からより暗い色になるように調整します

Material Blenderの追加

現段階ではマテリアルが3つ用意されているものの、ノード同士が繋がっていません。このままだとマテリアルを合成することが出来ないので、検索画面から「Material」と検索し、「RS Material Blender」ノードを追加します。

3つのマテリアルとOutputノードの間に配置し、「Paint Surface(A):Out Color」を「RS Material」の「Base Material: Base Color」のポートへ接続。

Metal(B): Out Color」は「RS Material」の「Layer 1: Layer Color 1」へと接続。

そして「Paint 2(C): Out Color」は「RS Material」の「Layer 2: Layer Color 2」へと接続しましょう。

3つのマテリアルをRS Material Blenderに接続した後はMaterial Blenderの「Out」を「Output」ノードの「 Surface」ポートへと接続させましょう。

なお、この状態でレンダリングするとノード的にはマテリアルが合成されてはいるものの、各マテリアルの表示範囲をまだ指定していないので、「Paint Surface(A)」のマテリアルの下に隠されている状態になっています

マスクのように表示範囲を指定するため、次の項目ではマテリアルBとCに適用させるノイズを追加していきます。

塗装の剥がれ部分のノイズを追加する

露出した金属であるマテリアルBの「Metal(B)」がマテリアルA(Paint Surface(A))と馴染むように塗装剥がれのノイズを追加していきます。

検索窓から「Noise」と検索し、「RS Maxon Noise」をシェーダーグラフの中にドラッグ・アンド・ドロップします。

次に「RS Ramp」を追加しMaxon Noiseノードの「Out Color」を「RS Ramp」の「General/Input」、「Input」のポートへと接続しましょう。

次に「RS Ramp」の「Out Color」を「RS Materialの「Layer 1: Blend Color 1」のポートと接続します。

上の状態でレンダリングすると、「Metal(B)」のマテリアルが現れるようになりますが、トラ模様のになっているのでノイズのタイプを変更して塗装の剥がれを表現していきましょう。この続きは下のリンクより確認できます。

この記事の続き:

(MIKIO)

mikio

コマーシャルを中心に企画から撮影、編集などの映像制作に10年携わる。最近3DCG制作にも興味を持ち始め、学んだことを備忘録として残したり、独学で3DCGを学びたい初心者にもわかるようにbe CG Artist!では3DCG制作で役に立つチュートリアルを紹介していきます。

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