Blenderを含む3DCGソフトウェアでモデリングを行う際、スカルプティングのように一つのオブジェクトから作成するのも一つの方法ですが、ハードサーフェスモデリングなどになるとパーツ数も多くなるので、複数のオブジェクトを組みわあせてモデリングすることが多くなると思います。
複数のオブジェクトを組みわせてものをスケールまたは移動を行う場合はBlenderであればオブジェクトモードに切り替えて行うのが一般的であるものの、場合によっては編集モードで複数のオブジェクトの頂点(ポイント)を選択して、スケールの変更または移動を行いたいと考えるかもしれません。
下のオブジェクトを例にしてみましょう。こちらはオーディオアンプのものになるのですが、アンプの上に配置してある真空管の高さが筆者的には高いと感じているので、頂点を選択し下に移動したいと考えています。
この真空管を格納しているコレクションを確認してみると、様々なメッシュが用意されているのがわかります。このメッシュをそれぞれ選択しながら編集モードでサイズ変更を行うこともできるのですが、オブジェクトはほぼ完成しているので、極力個別に調整はしたくないところです。
オブジェクトモードで選択後、編集モードに切り替える
デフォルトでは基本的にアウトライナーまたはビューポートにあるオブジェクトを選択して、編集モードに切り替えると頂点(ポイント)、辺(エッジ)、面(ポリゴン)の編集が可能になります。しかし、この操作だとオブジェクトの一つずつでしか操作できません。
複数のオブジェクトの頂点などをまとめて操作する場合は、まずオブジェクトモードで編集を行いたいオブジェクトを選択します。その状態のまま編集モードに切り替えると、選択されたオブジェクトが全て編集可能な状態になります。
選択されたオブジェクトはアウトライナーの一番左に編集モードのアイコンが表示されるようになり、このアイコンがあるものは複数のオブジェクトであっても編集モードで操作が可能になります。
編集モードでショートカットを活用する
先ほどの方法ではオブジェクトモードからでの操作になりますが、編集モードのアウトライナーから「Control」のショートカットを活用して複数のオブジェクトを選択することもできます。
まず、編集を行いたいオブジェクトを一つ選択し編集モードにします。その後で、各オブジェクトの一番左にある「・」アイコンを「Coontrol」キーを押しながらクリックすれば大丈夫です。
ビューポートでの操作
アウトライナーで編集モードのアイコンがオンになっていれば、ビューポート上で選択解除しても引き続き操作可能です。
先ほどの真空管のオブジェクトを例にしてみると、操作が必要なものは外側のガラスと内部の上部パーツのみになるので、アウトライナーで該当するオブジェクトを選択した後、頂点ツールと移動を使って、オブジェクトの高さを調整しました。
この操作は今回のように複数のオブジェクトを調整するにはすごく便利なので、ぜひ活用してみてください!
(MIKIO)